7/13 大森靖子ちゃんのライブに行ったはなし

7/13

BIGCATで行われた大森靖子ちゃんのツアーに行った。私が最後に靖子ちゃんを見たのは2月の実験室で、バンドセットは去年11月だった。

今回は、運良く1番前の真ん中で見ることができた。靖子ちゃんがステージに立つといつも泣いてしまうのだけど、今回は1番前だったし、とにかく目に焼き付けなければという気持ちでいっぱいだったのと、泣いたらちょっと恥ずかしいなと思ってしまったので、泣かずに見た。

 

1番印象的だったのは、靖子ちゃんがステージに立ったとき、靖子ちゃんもお洋服も真っ白で美しくて、神様に見えた。けど、靖子ちゃんは遠い存在の神様じゃなくて、同じ人間で、きらきらした綺麗なことだけを歌ってるんじゃなくて、ぐちゃぐちゃになっても生きていくために一緒に居てくれる音楽をずっと歌ってるひとなんだって、改めてわかったことだった。

 

思い返せばドグマ・マグマだって、非国民的ヒーローだって、マジックミラーだって、生きていくために寄り添ってくれる歌たちだけど、神様なんてそんな遠い存在じゃないと思ったのはMが始まったときだった。(それまではステージで歌う靖子ちゃんをこんなに近くで見られて、きらきらしていて、神様にしか見えなかった。音源や動画や写真じゃない、本物の靖子ちゃんが居ることがうれしかった)

Mはとても好きで、最後の「強く強く生きるのはどうしようもなく恥ずかしい 若くてダサくて不器用で傷だらけだから美しい」のところがグッときて、生で聴けてほんとに嬉しいしこれからも時々歌ってもらえたらいいなあも思っていて。このフレーズを聴いた時に、あっ靖子ちゃんは神様じゃないって。神様、たぶんこんな生きていくことの歌歌わないし、神様って人々からお祈りされる存在(イメージ)だから、恥ずかしいっていう感情と結びつかなくて。神様恥ずかしいことあるのかな、とか。そこからオリオン座に繋がってって、「最高は今最悪でも幸せでいようね」で、最高な時と最悪な時があるのは生きてるからだなって。だから靖子ちゃんは全然遠い存在の神様じゃないって思った。

 

最後の4曲、あまい→TOKYO BLACK HOLE→音楽を捨てよ、そして音楽へ→アナログシンコペーションと続いた。(0716修正:セトリ間違えてました、すみません、アナログシンコペーション最後でした)アナログシンコペーションの前の三曲は、これは前のツアーでもやってた流れだった。(前のツアーも来てくれているお客さんを全肯定してるようなライブでめちゃくちゃよかった)これからを生きていくための音楽という感じがしてとってもよかった。この時にはもう神様なんていう感覚はなかった。私にとっては、遠い世界の音楽じゃなくて、いつだって日常のそばのことを歌ってくれていて、どうしようもなくなったときに助けてくれる音楽を作って歌ってくれてるひとだ。

 

あとは見ながら考えたこと思ったことのメモ

・いろんな曲を聴いた後のTOKYO BLACK HOLEの「最初から希望とか歌っておけばよかったわ」めっちゃエモかった。最初から希望とか歌えなかったのは自分の中から生まれる気持ちが希望とかではなくて、悩んだり考えたり戦ったりしたからであって。私も希望とかを歌いたい!

・一曲目のドグマ・マグマの感情のステージに上がってこいの一言で、靖子ちゃんと一対一の場所に引きずり出されるような気がした。感情のステージに上がるってどういうことだろう、と考えた。自分に嘘をつかないことだと思う。嫌なこと、悲しいこと、つらいことを心から納得しないまま、仕方のないことだからって、消さないこと。嫌なことは嫌なまま、好きなことは好きのままでいること。あとは私もあいらぶゆーを重ねるスタンスでずっと生き延びていたい。私のあいらぶゆーの重ね方は、自分で見て聞いて考えて感じて、生まれてきたやりたいをできるだけ生かし続けること!

・めちゃくちゃ近くで見る靖子ちゃんは目力がすごくて、真っ白な手から血管が浮いてて、汗まみれで、指先まで力が入ってて、本当に全身を使って、ステージに立って、ひとりひとりと向き合って、ここにいるみんなは最高だって言ってくれる。こんなに全力で歌ってくれるひと知らないし、靖子ちゃんが大好きだなあ。ファンになりたてのときは、お客さんを誰も置いていかずに一対一でいてくれるってどこかで読んだコメントの意味が全くわからなかったけど、今はなんとなくわかるようになったよ。

・衣装、二箇所ナナちゃんワッペンついてるの見えたけどアルバムのジャケット時点でもうついてたことにあとで気づいた。

・きゅるきゅる久しぶりに聴けたけど振りがかわいい

・アンコールたのしかった。IDOL SONGのMIXめっっっちゃたのしかった!!!!絶対彼女でシメるパターン初めてでそれもよかった。

・ミッドナイト清純異性交遊とにかく撮影に必死になってしまった

キチガイアランドマップすごい。手書きで細かくてすごい

・JIMOTOとコミュニケーションバリアと夢幻クライマックス聴きたかったのでいつか聴けますように

 

靖子ちゃんのライブは、毎日を必死に生きて辿り着かないと、楽しめないというか、頑張りが足りないかもしれない、なんて気持ちになるから、今度見に行く時までにちょっとでも頑張ったことを増やして、すこしだけでもレベルアップして、また会いに行けたらいいな。