坂本真綾 IDS! EVENT 2017 TODAY'S SPECIAL @Zepp Namba 昼公演

坂本真綾ちゃんの3年ぶりの、Zeppなんばで行われたファンクラブイベントに参加した。真綾ちゃんを初めてライブハウスで見た。ライブハウスなのに、パイプ椅子が会場びっしりに美しく並べられている光景を初めて見てびっくりした。(並べるのめちゃくちゃ大変だろうし片付けるのも大変なのでは……)とてもありがたいことに、最前列真ん中で見ることができた。

 

真綾ちゃんとわたしの話をする。中2のとき、声優さんのアルバムを借りることにハマっていて、そのときに「少年アリス」をレンタルした。その頃から、うちゅうひこうしのうたや、まきばアリス!が大好きだった。そのあと、高校生の時に「30minutes night flight」をまたツタヤで見つけ、レンタルした。とてもよかった。それから「かぜよみ」が発売され、ツアーが大阪で行われることを知り参加した。チケットを2枚とっていたので、mixiで譲り先を探し(坂本真綾コミュ)、明るい金髪のギャルの20代の女性、元々mixiで繋がっていた同い年の女の子、大学生の男性と会い、めちゃくちゃ楽しく過ごした。そのあとは大阪の公演には基本的に参加を続けていたが、真綾ちゃんが結婚した辺りで、真綾ちゃんの歌詞はご主人を思い浮かべてなの??と複雑な気持ちになってしまい、1年くらい離れていたのだけど、また聴くようになった。Twitterでもいろんな真綾ちゃんファンと知り合ったし、カラオケオフ会も企画したし、楽しいこともたくさんした。今のアカウントではほとんどつながってないけど、みんな元気だといいな。(知り合いすぎてちょっと疲れてしまった)(自分の行けない公演でみんなが楽しそうにワイワイしてるのを見るのがちょっとつらかった)そんなわけで(?)真綾ちゃんとそれに纏わる思い出はたくさんある。

 

FCイベントの感想。プラチナからのスタートに、ちょっとびっくりした。何年か前はいまの自分の曲より昔の曲のほうがいいのか……って複雑そうにしているのをインタビューかなにかで見たことがあったから、 そういうところは折り合いがもうついたのかなあ、なんて。真綾ちゃんの歌いたいものとお客さんの求めてるものにズレがあった時期があったんだろうなあ。

それから、ライブではまだ聴いたことのなかったロマーシカとMillion cloudsが聴けてよかった。ロマーシカ、夏にぴったりな曲だし(もう秋っぽくなってきてるけど!)、真綾ちゃんの高音がめちゃくちゃ綺麗だし、歌詞も前向きで大好き〜〜。

アレンジがよかったのは色彩と約束はいらない。色彩は1番と2番で雰囲気が違ったのもよかったなあ。次に私に会う予定がなくても約束はいらない!という気持ちで入れました、と真綾ちゃんは話してた。約束はいらない、久しぶりに聴いたけどいい曲だったなあ。

びっくりしたのはオレンジ色とゆびきり、と、失恋カフェ。どっちも初めて聴いた。

卒業写真は、昨日真綾ちゃんのライブに行くから真綾ちゃんを全シャッフルしたときに、何百曲もある中から一番最初に流れてきた曲だった。聴けてうれしかった!あなたは私の青春そのもの、なんて美しいフレーズなんだろう。それを真綾ちゃんの生歌で聴けるなんて!

最後のポケットを空にしてはいつもの定番だけどいつも歌えるとたのしい〜〜!

 

イベント中は、真綾ちゃんの歌について考えていた。真綾ちゃんの表情や目線を見ながら、真綾ちゃんの歌は、たぶん真綾ちゃん自身のために歌ってるんだろうなと感じた。誰かに届けようとかそういう気持ちももちろんあるだろうけれど、まずは真綾ちゃん自身に坂本真綾から言葉を投げかけていて、それを続けているうちに生まれた歌を歌っているような気がした。真綾ちゃん対お客さんじゃなくて、真綾ちゃん対真綾ちゃんを見るお客さんの構図というか。真綾ちゃんが自分自身の歌に集中して向き合うことが最高の真綾ちゃんのパフォーマンスなんだろうなあと思った。最近は目の前にいるお客さんのために歌うような人のライブやコンサートに行くことが多かったから、それはそれで新鮮だった。

 

だから、真綾ちゃんの曲も歌詞も文章も大好きだけど、自分が弱ってるときは絶対に聴けないし読めないことにも気づいた。真綾ちゃんの音楽は、真綾ちゃんが自分と向き合い続けた結果生まれたものだとしたら、悩んでる途中というより出口で待ってるような歌だと思った。自分が弱ってるときは、ただただ抉られてしまう気がする。逆に、真綾ちゃんの歌を聴けるときは、自分1人でも立ってどんどん前に進んでいけるときだなあ。

 

真綾ちゃんを見ながら、色んなタイプの音楽があることがわかったし、それでいいんだと思った。最近直接歌を聴く機会が多かったのは大森靖子ちゃんと横山だいすけさんだったので、2人のことも思い浮かべた。お客さんが持ってきた人生を常に丁寧に拾って音にしていく大森靖子ちゃん、目の前の子供たちひとりひとりに気持ちを届けていく横山だいすけさん。ちょっと真綾ちゃんとはタイプが違うような気がする。でも、全部が全部毎日いつでも聴けなくたっていいし、いろんな形の表現があって、音楽っておもしろいなと思った。