エレクトーンの発表会に出た話(2年目)

エレクトーンの発表会に出た。本番で頭が真っ白になって途中弾けなくなってしまった。今まで途中でそんな風になってしまったことがなかったのでめちゃくちゃびっくりした。明らかに誰が聴いても絶対わかるようなミスをしたことがなかった。3〜5秒くらいメロディーだけを弾いて誤魔化した。たぶん左手かベースの音を間違えて、いつもと動きが違うから動線が続かなかったんだと思う。くやしい。

 


今回の曲目は星野源の恋だったんだけど、オーケストラアレンジでとってもかっこよくて、人前で弾いたら映えるだろうな、と思って選んだ。前回のコンクールの曲はオリジナルだったので多少間違えても分からないけど、恋なんてほぼみんな知ってるじゃん………でもまあそこを逆手にとって間違えたらわかるから頑張って練習するぞ〜の気持ちだったんだけど、まさかこんなことになるなんて…………。そもそも暗譜もなかなかうまくいかなくて、楽譜を覚えるのに苦労したことが一度もなくて、気が狂うくらい弾いてたら気づいたら覚えてて、ちょろっと分からないところだけ確認しておしまいくらいの感じだったから、覚える段階から結構しんどかった。楽譜を持ち込んでも良かったんだけど、でもせっかくだし暗譜で頑張りたくて、ギリギリまで悩んだけど結局持ち込まなかった。けどまさかこんなことになるなんて………(2回目)だけどだけど、取り返せるところまできたら即取り返してなんにもなかったように最後まで続けられたので、そこは練習の成果が出たかなともおもう。暗譜で苦労してなかったら失敗したとき取り返せなかっただろうし。あとは長年の経験が活かされたと信じたい。楽譜を持ち込まなかったことへの後悔はしていないし。

 


そもそもなんで発表会に出るのかという話なんだけど、子供の頃から発表会ありきでレッスンを受けていたので、年間のスケジュールに発表会がないのもなんだかおかしいし、発表会に出るっていう目標やこの日までに完成!という期限を設けて練習したり、試験に受かりたいので人前で弾く練習もしたいから出ている。というのはたぶん建前で、ふつうに出たい。期限までに仕上げる自信があるし(やばい!ってなったらめちゃくちゃ練習するからなんとかなってきた)(今回なんとかなってないのでは?)、というかそこそこ人前で弾けるくらいにはできるし、出ないという選択肢もないし。でもできるとかなんとか言いつついざ発表会に行ったら大人の奏者とめちゃくちゃ他人と比べてしまって、いちいちわたしのほうが上手いな…………とか思ったりして………。わたしのほうが難しい譜面やってる……とか。簡単な譜面でも丁寧に弾くことが大切だったりするし一概に譜面だけで決めつけちゃいけないんだぞ。一番最後に弾くんだからあんまり他人と比べずに自信を持った方がいい。他人を下げて自分を上げるのはなんにもならない。そんなことやってるから間違えるんだぞ〜〜!もっと!謙虚に!人から上手だって言われたいとかそういうレベルでやってる間は遠くへは行けないんだからな。何になろうとしてるんだろうな。でも他人と比べてるってことはもっと自分のことが知りたいんだろうな。だけど音楽ってはっきりわかるもんじゃないから一生わかんないままかもしれない。次の発表会かコンクールはスッキリした気持ちで終えられるといいな。