金色のコルダ3を買うまで

趣味の話をしてもらって、それがすごく素敵な趣味だった。いいよやろうよ〜と言ってくれたけど、私は「なかなか時間がなくって、できなさそうで……」と言った。時間がないを言い訳にするのはすごくかっこ悪い解答だったなあ、と後から思って、だいたいそんなこと言われたら勧めにくくなるじゃん……と反省した。

でも次の日に、ほんとに気持ちに余裕がなかったんだなあと気づいた。なんだか頭が痛くて出かけられなくって、急にひとりの時間ができて、買ったけど読めてなかった殺生丸さまとりんちゃんのアンソロを読みながら(私のオタクの入り口は犬夜叉の弥勒×珊瑚ちゃん!)、わんわん泣いた。久しぶりに家でゆっくり自分のために何かをした気がした。(そんなことはないかもしれないけど)あの時言った「時間がない」は本当に心の奥底から漏れ出た言葉だった気がした。余裕がなかったんだなあ。あのとき「時間がない」と、ちゃんと言えたことは、大きかったなと今になって思うし、言えてよかったな。(とはいえ、その解答はうまく言えないけど、なんか言い訳っぽくなるときもあるので、あまり言わないでおこうと思った)

次の日にくまがスイミングに通うことになった。元々習い事をさせたかったので、くまより私の方がわくわくしていたかもしれない。新しいことが始まるっていいなあ、私も習い事したいなあ、熱中できるものがほしい。やるとしたら、スイミングかエレクトーンがいいな。スイミングは体動かすの良さそうだし、エレクトーンはずっと習い直したいと思ってたし。

このところ、ずっと21時に寝ていたけど、何度も夜中に目が覚めたり夢見が悪かったりして、うまく睡眠が取れていなかった。(余裕がなかったのもこの辺りから来ている気がする)だったらくまを寝かしつけた後、少し頑張って起きて、テレビを見たり、自分の時間を作ったほうが明日の自分のためにいいんじゃないかと思って、起きられる日はそうすることにした。溜め込んでいたねほりんぱほりんや、適当にやってるテレビを見た。面白いのも多くて、けらけら笑ってから寝た。

Twitterを眺めていると、みんな楽しそうで(ざっくりしてんな……)(こういうぼんやりしたところから被害妄想が始まるんだろうなあ、と、時々「羨ましい」を呪いみたいな塊と共にぶつけられることを思い出した)(種は誰でも持ってるけどどう成長させるかだよねえ)いいなあと羨ましくなった。それから、だんだん淋しくなったので(私には打ち込めるものがないと思った)(例えば毎週楽しみにしてるドラマがある、とか)(ただ単にドラマ見ないからじゃんね)、Twitterを見る量を減らしている。自分の生活に集中しようとした。そしたら呪いを撒き散らさなくて済むと思った。

でも大好きなあの子のツイートは読みたくて、ホーム画面に飛んだら寂しさ潰す!!!みたいなことをツイートしていて、そうかあ潰せばいいのかあ、とすこし元気になった。何か潰すためのいい案はないかなあ、と考えた結果、新しく乙女ゲームを買うことにした。と言っても、候補はだいぶ前に借りてプレイしたアムネシアなので、新しくはないけど、絶対面白いことはわかってるから安心してプレイできるぞと意気込み、同人誌や中古ゲームのあるお店に行った。ついでに大好きなスタスカFree!の同人誌を買おうとした。スタスカは私の好きな星月先生の本がなくて(いつものことだけど!)(たぶん新刊自体がもう出てない)、Free!は1冊だけあった。もう1冊は本命カプじゃなかったけど、好きな方が描いてるので買った。少ないのが悲しくて、まじっく快斗の快斗と青子ちゃんの本も探した。そしたら、快斗と蘭ちゃんの本が多くてびっくりした。新一と蘭ちゃんで固定なので快斗と蘭ちゃんの組み合わせがまだぴんときてない。結局3冊を手に取り、ゲームの棚を探した。けれど、アムネシアは見当たらなかった。他の候補のうたプリも遥か3もなかった。どうしようかなあと悩んでいると、金色のコルダ3を見つけた。コルダやりてえ!!とたぶん10年ほど言い続けているのにできていなかったので、コルダをやってみることにした。金色のコルダ3にしばらく私の空き時間を預けてみようと思う。よろしくね!