いくつか咲いた花のはなし

お腹にくまがやってきたことがわかって、とりあえず大学を休学することにした。夏のとてもとても暑い日、休学の手続きのためだけにわざわざ片道2時間かけて大学へ行き、担任になってる先生の研究室を訪れた。妊娠したので休学しますの言葉に、先生は声を上げて驚くなどはせず、静かに休学の手続きをしてくださった。今思えば本当にありがたいことだったし、多分先生はめちゃくちゃ驚いたと思う。そりゃそうだ。でもくまがやってきて間もない頃で、私もどうしたらいいか分からなかったので、酷い言葉をぶつけられたらやっていけなかったかもしれないので、手続きをしてくださる方が先生で本当によかったと思う。

 

それから先生は復学してから今まで学内でお会いしたら声をかけてくださったり、卒論発表会の時も褒めてくださったりしたことがすごく嬉しかった。わたしが退職することになって、最後にご挨拶をせねばと連絡したら、とても美しい文章のメールをいただいた。次のところでもご活躍されると思います、という内容の前に「あなたのことですから」という言葉が添えられていて、課長まじむかつく絶望〜!!!!!とぐずぐず言いながら辞める自分のことがめちゃくちゃかっこ悪くなった。お世辞かもしれないし社交辞令かもしれないし送る言葉だからそういう風に言うのかもしれないけど、先生の表情を思い浮かべると曇りのない言葉のような気がしたので、できるだけ明るい気持ちでいようと決めた。負けたりなんかしない、こんな風に言ってもらえて、それに見合う自分でいたい。ずっと気持ちでは負けてたのかもしれないな、ということに初めて気がついた。先生は約束の日、わざわざうちの部署まで来てくださった。それだけじゃなくて、お手紙とプレゼントまでいただいてしまった。こちらがお礼を言うべきなのになあ。私は先生のことがとても好きだけど、先生にとっても印象に残る学生でいられてたのかな、と嬉しくなった。大学卒業に関しての話になったとき、ご家族の理解があってよかったねと先生は仰っていて、あんまり考えたことなかったけど、確かに反対されてもおかしくないことではあるので、そうだなあと思った。

そういえば、初めてわたしがここに来たのはオープンキャンパスの日だったけど、はじめて受けた体験授業は先生の授業だったし、そのあとの個別懇談会でも先生とお話ししたな。最初に出会った先生に、最後にも送り出してもらえるってすごくしあわせなことだし、ここでの縁は十分使い果たしたような気がして、やっぱり辞めるのはいまでいいような気持ちになった。

 

ゼミの先生にもご挨拶に行くことにしたので、めちゃくちゃ久しぶりに文学部の校舎に入った。この校舎にしかない匂いがあって、懐かしい気持ちになった。研究室の前まで行ったけど、作品が〜という先生の声が聞こえてウワアーーー!!!!って、一気に学生に戻った気がした。先生にはボコボコにされまくったけど、色んなことを学べてたのしかったなあ。取り込み中かもしれないと思ったので、数時間後に出直す。再び文学部校舎。声がしないので今度こそ、とノックをして開けたら普通に学生さんがいたのでしまったタイミング間違えた……あっあっすいません……とだけ言って出直そうとしたけど、先生は学生さんにちょっとまってねとだけ言って出てきてくださった。先生いいひと………。(先生とのエピソードで思い出深いのは、ゼミの発表が当たる10分前に、保育園から電話がかかってきてくまちゃん発熱したのでお迎えに来てくださいって言われて、やばいどうしような……ってびくびくしながら先生に話したらあっさり帰してくれたことだ。その後2〜3日経って会ったあとにもう大丈夫なの?と聞いてくださったことも覚えている。その頃は大学に友達がほとんどいなかったので本当にありがたかったし、子育てに理解のある先生でよかったなあ。)

辞めるの、保育園ってなにするの、そうだよね保育士資格なんか持ってたか……?と思ってたんだよね、お子さんいくつになったの、ませたのはお母さんに似たんじゃないの、などと話し、流れている飲み会の約束を取り付けた。私はこの先生も結構好きなので、ほんとに行けたらいいなあ、でもいつかは来ないかもしれないね、とぼんやり思いながら自分の持ち場に帰った。校舎の中は時間が止まっているようで、外に出たら急に現実が押し寄せてきた気がした。

 

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花が咲いたと堂々と言っていい気がしたので

くまめも34 3/12〜3/25

3/12

記憶が……ない………

 

3/13

UNOで遊んだはいいものの片付けなかったので喧嘩になった。くまに片付けて!ばっかり言ってるな。寝るのも遅くなってしまって、パパがなんかくまの目にクマできてない?と言うし、明日はさっさと寝かそうと話す。

 

3/14

お迎えに行ったらくまは真冬のコートを着ていた。朝はパパが送りで、自転車だから寒いのかもしれないけどさすがにこれは暑かったのでは……?でもパンツとセーターも冬物だし、それは私が見てなかったので、明日からは春服にしようねと言いつつ帰宅。晩ご飯のクリームパスタが嫌だったらしく、白いご飯が食べたいって言われていやになっちゃった。けど、ご飯は私が食べたいものを作ってるだけだから好みの違いもあるし、揉めることもあるよね、冷静に〜〜グッとこらえて〜〜!!!!となんとか自分の気持ちを誤魔化していたら、パパがホワイトデーにシュークリームを買ってきてくれた。かんばってたらいいことあるー!!!!頭が痛かったのでさっさと就寝。

 

3/15

3/16 

3/17

なにもかもめんどくさいと思って過ごしてきたのか楽しく過ごしていたのか記憶がないけどまあそれなりに過ごしていたとおもう

 

3/18

滋賀県に遊びに行く。竜王のアウトレットと草津イオンモール。くまは行きも帰りも車でぐうぐう寝ていて、遠出するとやっぱよく寝るよねえという話になった。竜王のアウトレットには公園があったのでそこと、レゴのお店を行き来してきた。草津イオンモールではおもちゃ屋さんを徘徊していた。

 

3/19

「0655のたなくじやりたいからタブレットかして」たなくじだけねーー」と言ったのに普通にアプリで遊んでたので大喧嘩になる。ひとまずタブレットはしばらく貸さないことにした。夜は出かけたのでわからないけど、パパ曰く「けーたいかして」「朝タブレットあかんって言われてたやん」「もうなんであさのことおぼえてるの!!!!わすれてよ!!!!!」と怒っていたらしい。忘れへんわ!

 

3/20

保育園から1年間で描いた絵を入れた作品袋を持って帰ってきた。表紙は自分で描くんだけど泣いてる女の子で、理由を聞いたら年長のお兄ちゃんお姉ちゃんがいなくなって淋しいからだって。年長さんにくまが大好きなお兄ちゃんがいて、よく追いかけ回してるけど、お兄ちゃんの方が細いので体格差にちょっと笑ってしまう。夕方からスイミング。いつもと違う時間に行ったのでどこで泳げばいいかわからず、プールサイドで迷子になっていた。

 

3/21

午前中はイオン、午後からエディオンで遊んで、夕方からスイミング。エディオンでは誕生日プレゼントを物色していて、3Dドリームペンに決まりそうだ。

 

3/22

「し」から始まる遊びをしようと昨日言われて、シムシティと答えてしまったから、シムシティというワードが離れなくなった。神経衰弱やるんやろと言ったらアイスゲームをやろうと、謎のルールのトランプ遊びが始まった。しばらく話を聞いてみたけどめんどくさくなったので、神経衰弱に切り替えた。全然カードの場所が覚えられないので私がすぐ負けてしまう。

テレビはご飯を食べ終わってからとか保育園の用意をしてからとか、とにかく準備物やしなければいけないことがあったら先にしてもらって、それからならいいよということにした。1日1回はタブレットいつになったら貸してくれる?と聞かれるけど、しばらくは貸さない。

 

3/23

てんごくってどこにあるの?と聞かれて、死んだことないからわかんないわとさらっと流したけど、それもどうかと思ったので、くまはどこにあるとおもう?と聞いたらじごくのとなりって言ってた。お迎えに行ったら今日はしんちゃんの映画があるぞー!って張り切って帰ってさっさとお風呂に入ったけどよくよく番組表を見たらなかった。4月入ってからだった。

 

3/24

怖い夢を見たので早起きした。くまは6:15に起きたらしい。はやい。でも早起きのおかげで洗濯物が早く終えられたので、くまとUNOやピアニカの練習をたくさんできた。休みの日も早起きしようかなあ。UNOはくまが負けまくっていたのでハンデをつけたりしたけど、やっぱり私が勝ってしまった。最終的にくまが勝てるようにわざとカードを出さないようにしたけど、くまはそれに気づいてぶーたれていた。ハンデもいやなんよなあ。ピアニカはきらきら星を教えたらすぐに弾けるようになった。くまはすぐい〜じゃんというので何回も真似してい〜じゃんと言った。

 

3/25

午前中は買い物とお散歩をして、お昼ご飯にたこ焼きを焼きまくり、昼からはずっとリクエストされていた、プリキュアの映画を見に行った。おもしろかった。さいごちょっと泣きそうになった〜!とくまは言ってて、感動して涙が出そうっていう気持ちになれるようになったんだなあとしみじみした。

3月 エレクトーンレッスン記録

チケット制のエレクトーンのレッスン3回分(30分×3回)を受けてきた。めちゃくちゃ楽しかったので感想。

 

3/19

最新のエレクトーンが、以前のものに比べてどんな風に進化してるのかという紹介から始まる。私の家にあるのはEL500という機種で、発売から19年ほど経っていてもう随分古くなってしまったんだけど(お母さんがヘソクリで買ったって言ってた気がする…………)、いまはSTAGEAという新しいシリーズが発売されている。私が辞める頃にはもうこのシリーズがELに代わって新しく発売されてたから、レッスンのときには使ってたんだけど、更にそれよりグレードアップされているそう。8年離れてる間にもこんなに進化してるんだなあとしみじみした。音をサンプリングし直してよりリアルに聴こえるようにしたこと、いろんな楽器で出すのに苦労するような音がエレクトーンではタッチ一つで簡単に出せるようになったこと、民族系の音(二胡とか)に力を入れていることなどを説明してもらった。すごい。ぱっと見る限りでもボタン数も音もめちゃくちゃ多くなっていた。

それから、今回の課題曲のルパンの音やリズムを作る。楽譜を買うと音やリズムが入ったデータも一緒に買うんだけど(ELシリーズはフロッピーに入れてたのにSTAGEAはUSBなんだって!進化〜!)、今回は自分で作るのも盛り込まれていたので教えてもらいながらやってみる。ボタン一つでさくさく作れたので使いこなせたら、楽譜のない曲のリズムや音なんかも作れるようになりたいなあ……とちょっと夢見る。

で、実際に弾く。楽譜は前回もらっていたので、家でちょこっと見て、分からないコードだけチェックして、ふつうに弾けるように持っていった。けど、やっぱり先生の前で弾くから緊張もするし、家とは違う機種で、音やリズムもちゃんと曲にあったものを入れてるから、家で弾いてるようにはうまく弾けないなあ。タッチ一つでぜんぜん違う音が出るからめちゃくちゃ迷った弾き方をしてしまう。練習してきてくれたからスムーズにいきましたね、とか、間違えたとこすぐ直せますね、とか、先生は褒めてくれるので優しい。

次のレッスンは私の時間の都合上1時間ぶっ続けでやることになった。何か弾きたいものはありますかと聞かれたので、安藤ヨシヒロさんのAYURAを持っていくことにする。高校生の時に発表会で弾いてずっとお気に入りの曲で、久々にSTAGEAでこの曲が弾けることがすごく楽しみだ。(ELはどんどん古くなってELに対応した音楽データが作られなくなっている)(この曲もEL対応のデータがない)人前で弾いたり、教えてもらうことも、やっぱりたのしい。終わった後は、4月以降に通うレッスン場も紹介してもらう。月謝が15,000なのでちょっと戸惑ったけど、とりあえず今度面談の日程を決めることになった。面談に行くのもたのしみだ。

 

3/26

先生が次に通う教室にいろいろ問い合わせてくれてる間に、先にレッスン室に入れてもらって、好きなように弾いた。ボタンを押しまくって、次から次にいろんな音で弾きまくる。たのしい。先生が入ってきてレッスンスタート。前回と同じくルパンを弾く。なんだか家のエレクトーンとの鍵盤の軽さがちがう!こっちのほうが軽い!それから叩き方で全然聞こえる音が違うからタッチもめちゃくちゃ気にしなきゃいけないし、古いのと新しいのだと全然違うなあと実感。先生にそのまま言ったらその通りですと言われる。進化だ〜〜。その後は前回に引き続きリズムや色んな音を混ぜてたりしてデータを作る。自由自在だし、もっと使いこなせるようになりたいなあ。後半はAYURAを弾く。8年ぶりくらいに弾いたんじゃないかなあうれしい!家のエレクトーンとはやっぱり全然違うので、レッスンに来ないとわからないことがたくさんある。こんなところが私は気になるけどどうしたらいいですかとか、こういうところをもっとよくできるとか教えてもらった。3回も通して弾いたらめちゃくちゃ疲れたし、3回目はよくわからないところで間違えまくって、集中力がいる曲だということが分かった。先生がもっと弾きこめば次の試験に持って行けるからこのままがんばりましょうと言ってくれたので、レパートリーとしてとっておきたい。

 

終わった後はAYURAとこの前買った椎名林檎の人生は夢だらけの音源データを買い、仕事と送別会の合間に時間があるからレッスン室の予約を取り、面談の日程を予約し、レッスン教室選びの相談に乗ってもらう。新しいエレクトーンで練習させてもらえるのか、先生がどこまでのグレードを持ってるのかなど、どんなことを確認したらいいかなどのアドバイスをもらう。めちゃくちゃやさしいしありがたい〜〜。結局1時間半以上滞在してしまった。

 

3000円で3回のレッスン、楽譜が簡単そうだったので家でひとりで弾けるじゃん……お金払うのなあ……ってめちゃくちゃナメてたけど、エレクトーンは新しくなってるから今までの弾き方よりももっとかっこよく見せることができるようになってたし、いろんなこと教えてもらえたから楽しかったなあ。しかも先生めちゃくちゃかわいくて最高だった。

くまめも33 3/5〜3/11

3/5

エレクトーンのレッスンに寄ってから帰宅したので、少し遅くなった。帰ったらもうくまはパパとお風呂に入っていて、その間に急いでパスタを作った。でもくまはパスタよりドリア派なので不評だった。昨日の豚肉ごっこみたいに、どっちかが食材になってどっちかが料理する遊びをした。くまはマグロの役で、もう少し太らせてから食べよう〜〜!なんて言ってたら勝手に設定上では一ヶ月経っていた。私も寝不足だったのですぐに寝た。寝不足はよくない。

 

3/6

私の両親とくまでお出かけ。大阪まで行く電車の中でくまの髪をくくっていたけど、うまくいかなかったので何度もやり直していたら知らないおばあちゃんが手伝ってくれた。パーマ屋さんでお手伝いをしていたことがあって、自分の子供たちの髪も自分で切ってあげてて、お孫さんの髪の毛もしてあげたいけど短いからできないという話を聞いた。おばあちゃんは綺麗なポニーテールを作ってくれたけど、くまは終始無言だった。もしかしたら知らない人に髪を触られて嫌だったかもしれないな……。

両親と松屋町で待ち合わせ。両親はお好み焼き屋さんを経営してて、お店に来てくれた子どもに渡すおもちゃを仕入れるとのことで、ついて行った。商店街の中を歩きながら、雛人形五月人形食玩、お祭りのくじ引きでよく見かけるキャラクターものの風船やおもちゃをたくさん見かけた。ガイドマップには乗らなさそうな場所だけど、歩くだけでも楽しかった。

いつも買うお店があるそうで、そこで大量におもちゃを仕入れていた。両親の店で人気のあるおもちゃは銃を引くとダーツが飛び出してくるものらしい。くまを連れてご飯を食べに行くと、子供用のおもちゃがいろいろ出てくるところもあるけど、両親の店はこうやってひとつひとつ考えて選んでたんだなあ。(お店によってはいらないwみたいなのしか入ってないときあるし)くまもいろいろおもちゃを手にとって触っていた。

堺筋本町のビジネス街でワンコインランチを食べて、両親はくまを動物園に誘ったけど、本人は公園がいいと言うので、大阪城公園へ。くまは大きな遊具となわとびで遊んだ。あんまりこんな大きな公園に行くことないもんなあ。もう少し連れてきてあげたいなあ。私もお父さんもなわとびを借りてぴょんぴょん飛んでゲラゲラ笑っていた。長さを調節したかったけど無理だったので、大縄にしたり、くまとふたりで飛んだりした。大阪城公園を散歩して、梅林を見て、おやつを食べて、おもちゃ屋さんに行った。おもちゃ屋さんでは鍵盤が光るキーボードで一生懸命プリキュアの曲を弾いていた。夕方帰宅。

 

3/7

お迎えに行く。明日はいよいよ年長さんのお別れ会がある。くまはなぞなぞを出す係らしい。

 

3/8

雨なのでパパに車に乗せてもらってお迎え。ふたりで行くと保育園の先生や知ってる保護者に珍しがられる。まあそうだよね。お別れ会は楽しかったし、ケーキも食べて美味しかったと話してくれた。スーパーで明日の朝ごはんを買った。先週冷凍のライスバーガーを買ったら好評で、パパとくまは朝ごはん用に今日も買っていた。コロッケを欲しがるくまを宥めて帰宅。晩ご飯とお風呂の後はひたすらふたりでUNOをした。たぶん10回以上はやったんじゃないかなあ。

 

3/9

夜中にパパは静岡へ出張なので朝は私が保育園に連れていった。7時20分に出るよって言ってたのにその時間になっても保育園の用意ができてなくて、この時間に出たかったら10分前から根回ししなきゃなんだよな………こんな朝早くから出るの無理だな……と思いつつなんとか保育園にも仕事にも間に合う。お迎えに行くと、くまが頭が痛いと言っていたけど、家でダラダラしてたら治ったらしい。パパが6時過ぎくらいに帰ってきて、週末で疲れていたので外で食べた。くまとパパはステーキを半分こしていた。美味しかったらしい。そのあとサーティワンでアイスをもらい、買い物をして帰宅。少し遅くなってしまった。

 

3/10

朝からくまと一緒に美容室に行く。くまはここのキッズスペースでプリキュアの映画を見ながら歌って踊りまくるのが常で、今日もそうしていて、美容師さんやお客さんから注目されていた。私もパパも珍しがらないしあんまり反応しないもんな。もっと大袈裟に上手ね〜!って言う方がいいんだろうか。そのあとコンビニに寄るも電車まで時間がないことに気づいてなにも買わずに出て大阪へ。友達とうちの両親のお店でご飯。くまは何を話せばいいのかわからなかったのか、なにも話さず、ずっとスマホポケモンGO妖怪ウォッチなど片っ端から遊んでいた。そのあとはカラオケに行った。私以外の人とカラオケに行くのは初めてだった。カラオケの機械で絵を描いたり間違いさがしをしたり一緒に歌ったりしてるうちに、だんだん友達と打ち解けていった。都会まで移動する電車の中ではおもちゃ(ご飯食べた時にお母さんからもらった)で一緒に遊ぶまでになっていたので、子供が誰かと仲良くなるのは早いなあとしみじみした。カフェに入り、おやつやご飯を食べながらなぞなぞを披露したりまたスマホで遊んだりした。かわいいより面白いって言われた方がうれしいよみたいな話をしてたんだけど、くまになんて言われたらうれしい、と聞いたらスマホから目を離すことなく「ありがとうとか……」と言い放った。いいやつやな………。19時回ったところで帰ろうとしたらおもちゃ屋さんに行きたいとぐずり出す。(あとで聞いたけど、お店でたの17時くらいだと思ってたんだって。時間がよくわからなかったらしいよ)えっだいぶ遊んだやないかー!と宥めつつ友達と別れて、電車に乗ったら「もっといっしょにみんなとあそびたかった……」としくしく泣き始めた。で、出た……たまに言うやつ………。そのあと「おみせでもらったおもちゃどこ?」と聞いてきて、えっ知らんやで……えっ…………。どうやらお店に忘れてきたらしい。また泣き始める。つ、つらい………。とりあえず家に帰ってお店に電話するも見つからず。忘れ物確認しなかったし、たぶんおもちゃ出しっ放しにちゃってたんだろうなあ。お店とか外では忘れ物ないか確認するようにしようね、ママも忘れちゃったし、と言ったら「それでんしゃのなかでもきいた」と言い返された。反抗期ってこんな感じか。

 

3/11

10時から近所の餅つき大会でお餅を食べた。くまは大根おろしとしょうゆ味のお餅がおいしいと言っていた。渋いな……。豚汁ももらえて、券が一枚しかないから1つしかもらないはずなのに、パパと私とくまと3人でいたからか2つくれた。親切。でもそのあとおばちゃんが「若いカップルにがんばってもらわな!自治会の役員やって〜!」と言われる。勧誘かよ〜〜!!!!外で食べるお餅や豚汁はめちゃくちゃ美味しかった。家に帰ったらくまがあそんであそんでというので、洗濯物と片付けの手伝いに巻き込んだ。ママは家事がしたい。お昼は本当は家で食べるつもりだったけど、最初の予定は外で、パパがそうしたいと言うので外で焼肉ランチを食べた。柔らかくて美味しかったけど、お子様ランチは焼肉ではなくハンバーグだったので肉を巡って戦いになってしまった。昼からは私は坂本真綾ちゃんを見に一人でお出かけ。帰る頃にくまから「いまどこ?」というラインがきて、「すーぱーよってからかえるね」と返すとしばらくして「いまどこ?」「まってる」「すーぱーのどこにおるん?」と次々と送られてきた。場所まで聞いてくるのこわい。結局、家に着いたのは10時前で、くまはにこにことして起きていた。ママだいすき〜などと言って擦り寄ってきてたけど、それだったら反抗せずに私の話を聞いてほしいな………………………。とんとんして寝かしつけて就寝。

真綾ちゃんによる「これまでの坂本真綾」@坂本真綾ALL CLEAR0311 大阪国際会議場

坂本真綾ちゃんALL CLEAR大阪2日目を見てきた感想。

 

真綾ちゃんが10代の頃に歌った曲から最新曲まで、本当に新旧織り交ぜられた曲が披露されて、「これぞ坂本真綾!」というような、これまでの真綾ちゃんが凝縮されていたセットリストだった。

今回は真綾ちゃんが歌いたい歌を中心にセットリストを組んだそう。いろんな時期の歌を歌ってくれたけど、アニメに関わった曲が多かった。こういう曲はアニメの世界観に沿って作るだろうし、いつもみたいなアルバムツアーだとセットリストから外れてしまいがちになるから、今回はたくさん歌ってくれたのかなあなんて思った。(真綾ちゃんの歌はもう200曲以上あるそう。すごい。)

 

わたしが今回のセットリストに入ってた曲で聴けて嬉しかったのは真綾ちゃんが10代後半〜20代前半の間に歌われた曲たちなんだけど、特にハニー・カムと光の中へはちょっと涙が出た。ハニー・カムは「夕凪LOOP」(2005)の二曲目に収録されている。一曲目のHelloもめちゃくちゃ好きで、Helloは2年くらい前のライブで初めて聴けたんだけど、まさかハニー・カムもライブで聴ける日が来るなんて!恋の予感〜なんて歌う真綾ちゃんが見れるなんて!聞き込んでいた高校生の頃の私に教えてあげたい。ハニー・カムは、まだMDを使っていた頃、もうこの人に会うことはないかもしれないなって、なんとなく思いながら帰りの電車でエンドレスリピートしていたことを思い出した。

光の中へ(1996年)(菅野さんと岩里さんの神コンビ……!)はお別れの歌なんだけど、「泣かないで/また会おうね/でも会えないこと/私だけ知っているの」っていうフレーズが好きで、これもたくさん聴き込んでた時期があったから聴けて嬉しかったし、ただただ美しかった。真綾ちゃんはバラードがいちばん好きだなあ。

 

ワクワクしたのは2曲目の走る。1曲目がプラチナで、有名な曲をどんどんやっていくのかなと思ってたから、イントロのストリングスが聴こえた途端のわくわくした気持ちはなんとも言えなくて、どうやってライブを展開していくんだろうって。後半はアニメの主題歌ばっかりのメドレーがあったんだけど、tune the rainbow〜指輪はもう呼吸すらも忘れてしまうくらい。伸びやかで透き通った声がとても美しかった。

 

今の自分にぴったりだったのはカザミドリで、「変わることを恐れながら/ここに留まりたくもない」「ひとりぼっちは嫌なのに/ひとりで行かなきゃ意味がなくて/寂しさに足が止まっても/まだ帰れないの」がまさに今の私の状況だった。カザミドリ自体を聴くのが久しぶりだったから、いまこの歌が聴けてよかった。(これも最近の曲の気持ちでいたけど、もう「かぜよみ」が出たのは2009だから、少し前の曲だった……!)

 

真綾ちゃんのライブを今までたくさん見てきたけど、今回が1番よかった。たぶん、今の自分に必要なエネルギーをもらえるような歌が多かったからだと思う。真綾ちゃんが初めのMCで「ALL CLEARでRE START」の話をしていて(20周年のいろいろを終えて全部の信号がgoになってここからまたやっていくぞという気持ち、離陸していく、みたいなMCだった)、私も春から新しい職場に変わるしかんばるときだから、今の自分にぴったりの音楽が聴けるんじゃないかなと思いながら2時間半を過ごした。座って聴いてたのもあって、ライブってなににも邪魔されず音楽だけを楽しめる場所なんだなあと改めて思ったし、歌詞のパワーをびしばし感じた。たとえば、マメシバの「誰より早くたどりついてみせるよ/君のもとへ固く縛りつけてる/にぶい光の糸を捨ててあげる」とか、Be mine!の「Be mine!私の名は本能の共犯者」とか(本能の共犯者ってすごいフレーズ)、ロマーシカに至っては最初から最後まですごいエネルギーだった。このエネルギーの強さが「坂本真綾」で、これを浴びに今日はここまで来たんだなと思った。逆にこのエネルギーがあるから、聴けなくなってしまうこともときどきあるんだけど、でも今日の曲たちはいま私に必要なことってこれなんじゃないかなあと思えるものばかりだった。他人に振り回されるんじゃなくて、自分に集中して暮らしていくこと、今一番私になかったもの。

真綾ちゃんは今回自分が歌いたい歌を選んだと言っていて、それから自分がハッピーであることが他人にも影響するとも言っていた。いままでで1番いいライブだなと思えたので、自分がハッピーであることは正しいことなのかもしれないと思った。

 

たくさんエネルギーをもらって、この日のことを忘れたくないし覚えていたいから、帰りに真綾ちゃんがデザインしたほぼ日手帳を買って帰宅した。真綾ちゃんはライブで見る度にどんどん上手くなっていく。どこまで進化していくんだろう。また見に行きたいな。

 

3/10 なりたい

楽しいことも嬉しいこともいっぱいあって残しておきたくて書こうとしたら、自分の中の濃度が薄くなる気がしたので詳しいことは心の中にしまっておくことにしたけど、すごく嬉しかったことは書きたい。

普段接することのない人と会って話すのは刺激にもなるし、いろんなものを削ぎ落としたくなる。脳みそをじゃぶじゃぶ洗いたくなるってこういうことなのかもしれない。たのしかったなあ。他人を思いやらないという意味ではないけど、自分のことだけに集中できるようになったらいいなあ。あと、やっぱり色んなこと知ってる人から聞く話はたのしいので、私も色んなことを知りたい。ざっくりだな。知識を上手いこと使えるかどうかの方が大事だけどな。

 

今日は誕生日だったので、朝の一曲目に坂本真綾ちゃんのなりたいを聴いた。歌い出しから「誕生日は一年でいちばん自分が好き」ってなんて歌詞だ……場合によってはダメージを食らってしまうでもそれが坂本真綾…………!なりたい自分のことはよく分からないなという気持ちだったけど、最近悪口ばっかり言ってるのはなんか弱っちいからやめたいな〜〜〜(環境のせいだよとフォローしてくれたけど!)

 

この一年も美味しいもの食べて本も漫画も読んでドラマも映画もアニメも見て音楽も聴いて楽しく過ごせますように。

 

3/5 エレクトーンのこと

エレクトーンを3歳の終わり頃から習っていて(母親が、私を幼稚園に年少から入れたかったけどむずかしそうだったから、代わりに音楽教室に行くことにしたそう)、大学1回生の時に辞めた。15年くらいはエレクトーンのレッスンが毎週の予定に組み込まれていた。練習が嫌いで、いつも先生に怒られてばっかりだった。リズムはいつまで経っても覚えられないし、アレンジもできないし。おまけに先生が何を言ってるのかずっとわからなかった。それでも辞めるという選択肢がなかったから、エレクトーングレードは9級から6級までとったし、5級〜3級の曲も練習すれば弾けるようになった。小さい頃から発表会にも出てて、発表会の帰りにお母さんや弟と食べる、ウェンディーズモスバーガーが大好きだった。レパートリーはそんなにないけど、いろんなことをやってきた気がするし、続けるってすごいことだなあ、と改めて思っている。

 

どうして辞めたかというと、大学1回生の時に、「エレクトーンがなくなったら自分は何もなくなると思い込んでたから続けてたけど、でも実際ロクに練習もせずレッスンにだけ行く日々で、行ってて意味あるのかな?」と考えたからだった。大学の合唱団に入り始めたのもあって、本当に習いたいならまた始めればいいんじゃない、と思ったのであっさりやめた。辞めることをお母さんに言うとき、「お父さんはお金浮くわ〜って言うやろうけど、ほんまにいいの?」と聞いてきた。娘がずっと続けたものを手放すところを、お母さんはどんな気持ちで見ていたんだろうと、今になって思う。

それから結婚して、エレクトーンは実家に置きっぱなしになった。合唱団もすぐに辞めてしまったし、やっぱり音楽がやりたくて、エレクトーンの演奏動画を見ては「いいなあ……なんで辞めたんだろうなあ……」と悔しくなっていた。好きな曲がエレクトーンでかっこよく演奏されてるとき、1番そう思った。結局、エレクトーンから離れることなんかできなかったんだ。

 

エレクトーンを習いに行く生活にするにはどうすればいいか。まずは引っ越しだ。エレクトーンを置くスペースを確保しなければ、とぼんやり思いつつ、家が本当に手狭になってしまったので、1年くらい前に引っ越した。エレクトーンを置くスペースがちゃんとある。実家からエレクトーンを自分の家に移動させて、エレクトーンのある生活になった。でもやっぱりレッスンに行かないと、なかなか日常的には触らないし、かといって習いに行くお金もない。というか私が習い事するなら、まずはくまが先だな、と思っていた。しばらくして、たまたまタイミングも合って、くまはスイミングに行くことになった。私は転職することになり、今よりお給料が増えることになった。家にエレクトーンがある、くまもひとつ習い事を始めた、私のお給料が上がる。ということは、ついに習いに行く環境が整った。辞めてからまた習いに行けるまで7年くらいかかった。けど、ひとつひとつ積み上げてきて、やっとここまで来たという気がする。

 

すぐにでも毎月のレッスンに通いたいけど、新しい職場のことや、月々のお給料がどれくらいになるかがわからないので、ちゃんとお給料が入ってから通うことにした。でも、やっぱり今すぐ習いに行きたくなったので、3000円×3回のフリーレッスンに行ってみることにした。きょう、その体験会に行ってきた。(前置きが長い)

 

エレクトーンのインストラクターのお姉さん(私より年下かもしれない。ぱっちりおめめのブルゾンちえみみたいなお姉さんだった。ブルゾンちえみが好きなのでうれしかった)と、30分の体験レッスンをした。まずいまのエレクトーンがどんな音色が出るかを聞かせてもらった。私の家にあるのはだいぶ古いものなので、音色が全然違っていた。聞いた曲はエレクトーンプレーヤーの人が作ったオリジナル曲のデモ演奏で、めちゃくちゃかっこよくて、やっぱりこれくらい弾きたいよな〜と思った。かっこよすぎて言葉がでなかった。

きょうは「オリビアを聴きながら」を弾いた。体験会でよく使われるらしい。まずはデモ演奏を聴こうということになって、楽譜を眺めながら聴いていたけど、試験のことを思い出した。(初めて見る楽譜を1分くらい見て、そのまま弾くテストがある)めちゃくちゃ緊張するやつだから、どきどきしてしまった。どうですか?と聞かれたお姉さんに思っていることをそのまま伝えたら、お姉さんはそんなカタいのじゃないからもっと気楽にしてくださいね〜!と言ってくれた。やさしい。

曲自体は15分くらいでさくっと弾けるようになった。いろんな音色で弾かせてもらった。いまのエレクトーンってすごいんだなあ〜としみじみした。一つの鍵盤を押すだけで勝手にいろんな音が流れる機能なんかもついてたので、はじめての人でも「弾けた!!かっこいい!!!おおおおおお(興奮)」みたいなのが得られそうでいいなと思った。初心者にもやさしい。次のレッスンの手続きをして終了。次はルパンを弾く。

 

何回かこのレッスンに通おうとしたけど、楽譜を見せてもらっても簡単だし、人に教えてもらってやるようなことじゃないな〜と思って、ちょっと避けてたけど、行ってみたらすごく楽しかったし、人前で弾けることがうれしかった。家にない最新の機種で弾かせてもらえることもうれしい。あとは体験会だからかフリーレッスンだからかわからないけど、弾き間違えても全然怒られなくてよかった。3回のレッスンだけど、楽しく過ごせたらいいなあ。